最後の活動、そしてラオスでの任期終了を迎える🇱🇦
こんにちは、現在はビーチサッカー選手であり🏝️⚽️、元JICA海外協力隊のMAHOです!
今回は、緊急帰国から約1年半後の2021年9月に再派遣が叶い、最後の3ヶ月間の活動について紹介します。
オンライン教材「目の体操」の動画作成📹
2020年3月に世界で新型コロナウイルスが感染拡大し、ラオスでも3月24日に初の感染者が確認されましたが、その後政府の迅速な感染対策(外出禁止や工場停止など)の成功もあり、ラオスではしばらくは大規模な感染は見られませんでした。
4月14日〜16日はラオスの旧正月で、その前後1週間は毎年お祭り騒ぎですが、この2020年のピーマイラーオ(ラオスの新年)は、外出禁止令もあり、静かなお正月となりました。
ラオス全土の学校は4月より休校になりましたが、5月より一部の地域で再開となりました。

その後いくつか感染者が確認されたり、規制もまだ残ってはいたものの、徐々に規制が解除されていきました。
しかし、2021年4月、再び感染が広まり、その勢いは前回を上回り、ついに2度目のロックダウンとなりました。
こうして2021年のピーマイラーオ(ラオスの新年)も、ラオスの人々は静かに過ごすことになりました。

この時私はまだ日本で待機中の身でしたが、再派遣を待つ私にとっては聞きたくないニュースでもありました。この4月のロックダウンから、私が再赴任となった9月までの間、感染者はそれなりに確認がされていました。
結果的に再赴任してもなお、ロックダウンが発令されましたが、それでも、JICA側が「GO」サインを出してくれたことは今となってはとても感謝しています🙏🏼

こうして、待ちに待った再派遣でしたが、学校が再び休校となり、残る派遣期間の3ヶ月間での学校での活動は絶望的となりました。
それでも、何かできることはないかと日々考えていました。
ある時、学校の先生と連絡を取っていた時に、オンラインで授業をしていることを聞きました。
「え?!先生がオンライン?!」
先生には失礼ですが、先生は高齢の女性で、ガラケーを使っていたからです。
私立の学校では経済的に裕福な家庭が多いことから、すぐにオンライン授業が開始されていましたが、公立の学校や田舎の学校では、オンライン授業は学校側にとっても生徒側にとっても、なかなか難しい状況でした。

それでも先生はオンライン授業をしているとのことで話をよく聞いてみると、娘さんがスマホを買ってくれて、使い方も教えてくれたため、授業がオンラインでできているとのことでした。
ただ参加人数は少なく、家庭環境の問題もあるのかなと感じました。
驚きもありましたが、このオンライ授業の件を聞いた私は、動画を作成して、グループチャットに流してもらおうと考えました。
そして考えたのが、
「目の体操」の動画でした。

どの国でも世間ではオンライン授業、会議が増加していた時期であり、目を酷使している人々が多くいる状況でした。
そのため、テーマを「目の体操」として動画を作成することにしました。
内容を考え、ラオ語の文言を考え、撮影、編集を、ゲストハウスで黙々と行いました。
これが結果として、ラオスでの最後の活動になりました。
だからこそ、少しでも良いものになるようにと作成しました。
また、これは学校の児童生徒のみならず、先生たちや、JICA職員、多くのラオス人のために役立ってほしいという思いもありました。
その後、JICAラオス事務所のfacebookの記事としても投稿してもらいました。たくさんの「いいね」や、嬉しいコメントもありました。
JICAラオス事務所facebookページ https://www.facebook.com/share/16Kypr544r/

派遣期間の最後まで、学校での活動は叶いませんでした。
それでも、小さな制作物ではありましたが、
「何もないところから一つの活動を探し、それを実行して、終える。」
ということはできました。
これはまさに協力隊だなと思います。
協力隊の派遣先によっては、派遣要請があった時の担当者が変わっていて、仕事がない、隊員が必要ない、なんてこともあります。
けれども派遣された以上、何かやらなくてはならないという状況もあります。
また、「現地の人々のためになる活動はどんなものが良いか?」
これもまた、協力隊が日々考えるテーマの一つだと思います。
私の再派遣後の3ヶ月間の活動は、この動画制作1本のみとなりましたが、「何もできなかった」で終わるよりは、一つの活動ができて良かったと思っています。
MAHO

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